適切な栄養補給は健康維持のための基本です。低栄養、時に過栄養は、疾患を引き起こす要因となり、創傷治癒や薬効にも影響を与えるためです。
様々な理由で口から食事が食べられず必要な栄養量を補えなくなることがあります。そんなとき、口を介さず栄養を摂る方法として、消化管機能を活用する経腸栄養法、血管に栄養素を投与する静脈栄養法が検討されます。
この講座では、「腸が機能している場合は腸を使う」という大原則の意義を紐解き、臨床で活かせる経腸栄養法の基礎知識をご紹介するとともに、「経腸栄養剤の選び方」にポイントを置いて解説します。
「あなたならどうする?」の問いと解決例とともに、シミュレーションをしながら、一緒に学びましょう。
※本来、医薬品として販売されているものを経腸栄養剤、食品として販売されているものを濃厚流動食と呼びますが、本講座では両者の総称として「経腸栄養剤」という呼称を用います。
経腸栄養法における経腸栄養剤の選び方
第1章
食事が”口から”食べられなくなったら…
第2章
腸が働いているなら、腸を使おう
第3章
経腸栄養剤(濃厚流動食)を選ぼう
1. 経腸栄養剤をフローチャートから選択しよう
2. 投与手技を考えよう
3. エネルギー、水分、各栄養素の投与量を算出しよう
4. 経腸栄養剤投与後の観察・評価をしよう
5. あなたならどうする?① 衛生管理
第4章
よくあるトラブルを解決しよう
経腸栄養剤の「半固形化」と栄養剤の選び方
第5章
注目される経腸栄養剤の「半固形化」
第6章
トラブル予防はコスト削減&負担軽減の先行投資