「1日3食」食べているのに 栄養不足⁉
1日3回食事を摂っていても、同じものばかり食べていたり、量が少なかったりすると、必要な栄養素が不足してしまうことがあります。以下のチェックリストに当てはまる項目がある方は栄養不足の可能性があります。
チェックしてみましょう!
食欲がなく、さっぱりしたものばかりを食べている
主食中心でおかずを残しがち
歯を失った、義歯のかみ合わせが悪い、 などにより硬いものを避けている
一人暮らしで、あまり調理をしない
痩せて骨が飛び出してきた
体力が落ちて動く元気がない(動けない)
が当てはまる方は、食事を食べているといっても、必要な栄養素をバランスよく摂れておらず、「低栄養」または「低栄養予備軍」の可能性があります。
栄養不足が“低栄養”に⁈
栄養不足を放っておくと、身体を動かすためのエネルギーや筋肉・内臓・骨・皮膚などのもとになる材料が不足した”低栄養”という状態に陥ります。実は、この低栄養、床ずれのリスク因子ワースト1*。
また低栄養により、疲れやすくなり、あまり身体を動かさなくなることで筋肉量や筋力が低下。身体機能が衰えていき、介護の一歩手前といわれる”フレイル(虚弱)”の引き金になることも。
在宅での床ずれ発生リスク因子
1位
食べられない低栄養状態 低栄養
2位
寝返りが打てない動けない 寝たきり
3位
皮膚の過度な湿潤 湿潤
4位
骨が突出している 過度な骨突出
* lizaka S,et al.:The impact of malnutrition and nutrition related factors on the development and severity of pressure ulcers in order patients receiving home care. Clin Nutr 2010;29(1):47-53
療養中の「食事」や「栄養補給」にも 意識を向けましょう
「ご自身で寝返りがうてなくなり、皮膚の圧迫で床ずれになった…」というイメージは湧きやすいものの、「床ずれの発生に、栄養が関係していたのか」と新しい気づきとなった方もいるでしょうか。食事は、毎日のこと。毎食のメニューを工夫するというのも、日々の介護の中では大きな負担になることも。そんな時は、医療機関や介護施設で利用されている、栄養補助食品などを活用するのも 一つの手 です。無理なくできることの一つとして、取り入れてはいかがですか?