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キーワードでわかる臨床栄養

第8章経腸栄養法

8-5:経鼻栄養チューブ先端の位置

経鼻栄養チューブ先端の位置
 咳反射や嘔吐,気管内喀痰の吸引などの際にチューブが逸脱して食道や咽頭にチューブ先端が移動していることがある.そのためにチューブ先端の位置は定期的に確認しなくてはならない.間歇的注入の場合には注入開始時にベッドサイドで確認する.聴診法,吸引,pH法などがある.聴診法はシリンジで10~20 mLの空気を注入しながら,左上腹部1/4の位置または心窩部でヒューという音やゴロゴロという音を聴取すれば胃内に先端があると考えてよいが,食道下部に先端がある場合にも聞こえることがあるので音の相違に注意しなくてはならない.チューブから液体が吸引できればその性状やpHを測定することにより先端位置を確認する方法は確実な方法である.

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