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キーワードでわかる臨床栄養

第8章経腸栄養法

8-1:空腸瘻専用栄養チューブ[feeding jejunostomy tube]

空腸瘻専用栄養チューブ[feeding jejunostomy tube]
 多くは食道がんや膵臓がんなどの手術時に併設される.トライツ靱帯から約30~40 cm肛門側の空腸に造設する.図Ⅵ,Ⅶはわれわれが考案し市販されている空腸瘻専用の栄養チューブである.先端から7 cmにノッチがありそれより3 cmの部にウィングをつけている.詳細は関連文献(参考文献8-1-19)に譲るが,材質はシリコン製,先端からウィングまでが10 Frで体外部分が12 Frになっている.
図Ⅵ●空腸栄養瘻専用カテーテル

図Ⅵ●空腸栄養瘻専用カテーテル
われわれが考案した空腸栄養瘻専用カテーテルである.透明部分の10 cm が10 Fr で先端から7 cm の部位にノッチがあり,さらに3 cm の部位にウィングがある.ウィングからライン接続部分まで約15 cm あり12 Fr の大きさになっている.材質はシリコン.
(文献8-1-14より引用)


図Ⅶ●空腸栄養瘻専用カテーテルの留置完成

図Ⅶ●空腸栄養瘻専用カテーテルの留置完成
トライツ靱帯から約40 cm の空腸に縦に約3 cm の漿膜・筋層切開をおき,その遠位側で粘膜に小孔を開け,カテーテル先端からノッチまでを腸管内に留置する.腸管内容が漏れないように粘膜孔を3-0 絹糸で閉じ,それよりウィングまでを漿膜・筋層でWhitzel タイプに被い,ウィングを腹膜に数針固定して,体外に誘導する.
(文献8-1-14より引用)


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