第6章栄養療法の実践
6-3:炭水化物必要量の算出[carbohydrate requirement]
■炭水化物必要量の算出[carbohydrate requirement]
算出方法は,総エネルギー消費量から,タンパク質と脂質のエネルギー量を引くことで求め,エネルギー比率は総エネルギー必要量の50~60%となる.これは,経口・経腸栄養,静脈栄養いずれにおいても同様である.侵襲や感染症により耐糖能が低下し,炭水化物投与により,高血糖をきたすことがある.
静脈栄養の場合は,グルコースとして5 mg/kg体重/分以下の速度で投与することが推奨されている(参考文献6-3-5).侵襲時には,耐糖能が低下するため,4 mg/kg体重/分以下にするのが望ましい.
- 関連キーワード
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- [1] タンパク質必要量の算出[protein requirement]
- [2] NPC/N比(非タンパクカロリー/窒素比)[non-protein calorie/nitrogen]
- [3] 窒素出納の算出[nitrogen balance]
- [4] 脂質必要量の算出[lipid requirement]
- [5] 炭水化物必要量の算出[carbohydrate requirement]
- [6] 水分必要量の算出[water requirement]
- [7] 多量ミネラルの必要量の算出[mineral requirement]
- [8] 微量元素の必要量の算出[trace element requirement]
- [9] ビタミンの必要量の算出[vitamin requirement]
【各章目次】
- 第1章:栄養障害と栄養療法
- 第2章:栄養素とその代謝
- 第3章:侵襲に対する生体反応
- 第4章:栄養と免疫,および生体防御機構
- 第5章:栄養状態の評価
- 第6章:栄養療法の実践
- 第7章:経口栄養療法
- 第8章:経腸栄養法
- 第9章:静脈栄養法
- 第10章:各疾患の栄養管理
- 第11章:高齢者の栄養管理
- 第12章:在宅栄養管理
- 付録
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