NUTRI ニュートリー株式会社

医療従事者お役立ち情報

キーワードでわかる臨床栄養

第5章栄養状態の評価

5-5:24時間思い出し法[24-hour recall]

■24時間思い出し法[24-hour recall]
 24時間思い出し法は,一定期間の過去に摂取したものを対象者に思い出してもらう方法である.患者の負担が少なく,患者との会話から食生活で注意している点などを把握することができる.食事記録法が困難な場合や初回栄養指導の際に用いることが多い.対象者の記憶に頼らなければならないため,申告漏れや目安量の誤りが生じる可能性を考慮する.具体的な摂取量,調理方法,使用した調味料の量を確認するなど,質問方法を工夫して面談を行う.また,食事に関する行動を質問すると食事内容や摂取量の記憶が想起されやすい.さらに,レトルト食品やインスタント食品,市販の総菜を摂取した場合は,メーカー名や商品名を確認する.精度は聞き手の面談技術に依存するため,標準化は困難である.

おすすめコンテンツ