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キーワードでわかる臨床栄養

第5章栄養状態の評価

5-3:トランスフェリン(Tf)[transferrin]

■トランスフェリン(Tf)[transferrin]
 基準値 200~400 mg/dL,半減期8~10日
 肝臓で合成され,鉄の貯蔵・運搬を行う鉄結合性糖タンパクである.ヘモグロビンの合成や鉄代謝に働く.トランスフェリンは,栄養状態を表す指標として用いられるほか,血清鉄,不飽和鉄結合能,フェリチンなどとともに鉄欠乏性貧血の診断や治療にも利用される.鉄欠乏性貧血である場合,トランスフェリンは高値を示す.逆に低値を示す場合は肝機能障害や感染症,ネフローゼ症候群など栄養状態が不良のときである.

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