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キーワードでわかる臨床栄養

第5章栄養状態の評価

5-3:尿中クレアチニン(U-Cre)[urea-creatinine]

尿中クレアチニン(U-Cre)[urea-creatinine]
 基準値 1.0~1.5 g/日
 クレアチニンは,筋細胞内でクレアチンから産生される窒素化合物である.クレアチニンは腎臓の糸球体で濾過され,その後の尿細管では再吸収をあまり受けずに排出される.そのため,U-Cre値は糸球体濾過率(GFR)のよい指標となる.
 クレアチニン値が上昇することは糸球体濾過機能が低下していることを示すため,何らかの腎機能障害が疑われる.一方,クレアチニン産生量は全身の筋組織量と相関するため,筋萎縮がみられる疾患では値は低下する.したがって長期臥床状態の患者の栄養状態を評価する指標としても用いられる.

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