第5章栄養状態の評価
5-3:尿中クレアチニン(U-Cre)[urea-creatinine]
■尿中クレアチニン(U-Cre)[urea-creatinine]
基準値 1.0~1.5 g/日
クレアチニンは,筋細胞内でクレアチンから産生される窒素化合物である.クレアチニンは腎臓の糸球体で濾過され,その後の尿細管では再吸収をあまり受けずに排出される.そのため,U-Cre値は糸球体濾過率(GFR)のよい指標となる.
クレアチニン値が上昇することは糸球体濾過機能が低下していることを示すため,何らかの腎機能障害が疑われる.一方,クレアチニン産生量は全身の筋組織量と相関するため,筋萎縮がみられる疾患では値は低下する.したがって長期臥床状態の患者の栄養状態を評価する指標としても用いられる.
- 関連キーワード
-
- [1] 血清総タンパク(TP)[total protein]
- [2] 血清アルブミン(Alb)[albumin]
- [3] トランスサイレチン(TTR)[transthyretin]
- [4] レチノール結合タンパク(RBP)[retinol-binding protein
- [5] トランスフェリン(Tf)[transferrin]
- [6] 総コレステロール(TC)[total cholesterol]
- [7] トリグリセリド(TG)[triglyceride]
- [8] 血糖(BS)[blood sugar]
- [9] ヘモグロビン(Hb)[hemoglobin]
- [10] ヘマトクリット(Ht)[hematocrit]
- [11] 血清鉄(Fe)[serum iron]
- [12] 総鉄結合能(TIBC)[total iron binding capacity]
- [13] 不飽和鉄結合能(UIBC)[unsaturated iron binding capacity]
- [14] フェリチン(Fr)[ferritin]
- [15] 総リンパ球数(TLC)[total lymphocyte count]
- [16] 遅延型皮膚反応(DTH)[delayed type hypersensitivity]
- [17] C反応性タンパク(CRP)[C-reactive protein]
- [18] 尿素窒素(BUN)[urea nitrogen]
- [19] 尿中尿素窒素(UUN)[urine urea nitrogen]
- [20] 尿中クレアチニン(U-Cre)[urea-creatinine]
- [21] 尿中3メチルヒスチジン(3-MHIs)[urea 3-methyl histidine]
- [22] 病態を把握するためのその他の検査項目
【各章目次】
- 第1章:栄養障害と栄養療法
- 第2章:栄養素とその代謝
- 第3章:侵襲に対する生体反応
- 第4章:栄養と免疫,および生体防御機構
- 第5章:栄養状態の評価
- 第6章:栄養療法の実践
- 第7章:経口栄養療法
- 第8章:経腸栄養法
- 第9章:静脈栄養法
- 第10章:各疾患の栄養管理
- 第11章:高齢者の栄養管理
- 第12章:在宅栄養管理
- 付録
- 【著作権の取り扱い】
- 本コンテンツを各著作権者およびニュートリー株式会社、株式会社羊土社の許可なく複製、公衆送信、修正・変更、商業的に利用したり、第三者のウェブサイトに掲示・転載することは、著作権の侵害とみなされますのでご遠慮下さい。
- 【ご注意】
-
本サイトの記載内容に関するお問合せ、ならびに参考文献等の資料のご請求は承っておりません。
予めご了承ください。
- イベント
- セミナー開催情報
- CLUB NUTRI(クラブ・ニュートリー)会員限定 WEBセミナー
- 学術論文・学術発表・資材
- 学術論文・学術発表
- キーワードでわかる臨床栄養
- キーワードでわかる臨床栄養
- 嚥下食レシピ・製品活用レシピ
-
嚥下食レシピ・
製品活用レシピ - 学ぶ & ケア
- 床ずれ(褥瘡)と栄養
- 嚥下障害と誤嚥性肺炎
- もしかしたら、錠剤嚥下障害かも!?
- 経腸栄養剤の選び方-基礎講座-
- 感染症の備えに免疫力 -栄養補給と乳酸菌Q&A-
- 乳酸菌を選ぶポイント
- その他お役立ち情報
- 共通言語化した基準「学会分類」
- とろみ自動調理サーバー
- 動画で分かる栄養療法の世界
- 栄養指導に使えるツール