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キーワードでわかる臨床栄養

第2章栄養素とその代謝

2-3:アミノ酸[amino acid]

アミノ酸[amino acid]
 アミノ酸とは,中心となる炭素(α炭素)に,カルボキシ基(-COOH),アミノ基(-NH2),水素(-H)と側鎖が結合した化合物である.体タンパク質を構成するアミノ酸は20種類(グリシン,アラニン,バリン,ロイシン,イソロイシン,システイン,メチオニン,セリン,スレオニン,アスパラギン酸,グルタミン酸,アスパラギン,グルタミン,アルギニン,リジン,ヒスチジン,フェニルアラニン,チロシン,トリプトファン,プロリン)であり,このうち9種類(前述太字部)は体内で合成することができないアミノ酸で,必須アミノ酸(不可欠アミノ酸)という.成長の早い乳幼児期では,体内での合成量が充分でなく不足しやすいことからアルギニンも必須である.
 体内に存在するアミノ酸は,アミノ酸プールとよばれ,絶えず体タンパク質の分解,食物,体内での合成によって供給されるが,一方で体タンパク質やエネルギー源にも変換される.
表1

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