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キーワードでわかる臨床栄養

第12章在宅栄養管理

12-3:在宅経腸栄養法(HEN)[home enteral nutrition]

在宅経腸栄養法(HEN)(参考文献12-3-5)[home enteral nutrition]
 HENは,在宅で行う経腸栄養療法であり,経鼻ルートと経皮消化管瘻ルートがある.在宅での生活を希望され,消化管が安全に使用できることが条件となる.HENの必要条件は,①基礎疾患の病状が安定し慢性的な経過をとり,在宅で加療が可能な場合,②栄養や電解質などの低下や欠乏に対して,継続的な栄養補給による改善が期待できる場合,③患者および家族の理解と協力が十分得られている場合,である.HENは自宅療養の患者のみでなく,ショートステイやデイサービスを利用している患者も行うため,いずれの場所でも管理できなくてはいけない.しかし,それらの施設には病院のように栄養に詳しいスタッフが揃っているわけではない.そのため,定期的なカテーテル交換をどこで行うのかや,経口摂取に向けた取り組みも含め,退院時カンファレンスなどにて,病院栄養サポートチーム(NST)と在宅療養サポートチーム(hST)同士で連携をとっておく必要がある.この際に重要なアイテムとなってくるのがPEGパス(第12章-1,p.383参照)である.

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