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キーワードでわかる臨床栄養

第12章在宅栄養管理

12-2:訪問栄養食事指導[home visit for nutritional and dietary advice]

訪問栄養食事指導[home visit for nutritional and dietary advice]
 訪問栄養食事指導には,医療保険による「在宅患者訪問栄養食事指導」と介護保険による「居宅療養管理指導」,「介護予防居宅療養管理指導」があり,要介護認定を受けている患者・療養者の場合は介護保険による指導が優先される.対象者は,通院・通所が困難で,食事管理が必要な患者・療養者とその家族であり,高齢者のみならず医療ケアが必要な小児のケースも増えている(表1).病院・施設では毎日の食事が給食で管理されているため,患者の食事摂取量を確認することは容易であるが,在宅では状況を把握することは難しい.食事メニューを見てどれほどの栄養量が摂取できているのかを数字に換算し,さらにその数字を食品に置き換えて調理することは,管理栄養士が他職種よりも得意とする部分である.そのため,管理栄養士が中心となって指導を行っていく.
表1

(文献12-2-1,12-2-2をもとに作成)

 日本栄養士会と日本在宅栄養管理学会が共同して,「在宅訪問管理栄養士」,「在宅栄養専門管理栄養士」の2つの認定制度事業を行っている.在宅訪問管理栄養士は,「療養者が在宅での生活を安全かつ快適に継続でき,さらにQOLを向上させることができる栄養食事指導(支援)の技術を備えた管理栄養士」であると認定されている.さらに,高度な専門性を発揮できる管理栄養士の育成を図り,特定の専門分野で一定年数の実務に従事し,自己研鑽に努め,栄養の指導に関する実績を有する者を在宅栄養専門管理栄養士として認定している(参考文献12-2-3).

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