第10章各疾患の栄養管理
10-5:SOFAスコア[sequential organ failure assessment]
■SOFAスコア[sequential organ failure assessment]
SOFAスコア(表1)は,ESICM(European society of intensive care medicine)から提唱された多臓器不全の評価法であり,現在ではICUにおける重症度評価法として広く用いられている.評価項目として,呼吸,凝固能,肝臓,循環器,中枢神経,腎の6つの臓器システムが用いられ,臓器障害の程度に従い,スコア化されている.Sepsis-3では,診断基準としてSOFAスコアが用いられており,感染症によりスコアの合計の2点以上の急上昇がみられた場合に,敗血症と定義される.また,より重篤な状態である,敗血症性ショックの診断基準は,「適切な輸液負荷にもかかわらず,平均血圧≧65 mmHgを維持するのに昇圧剤を必要とする,かつ血中乳酸値>2 mmol/Lを呈する状態」とされている(参考文献10-5-1).
(文献10-5-3,10-5-5をもとに作成)