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キーワードでわかる臨床栄養

第10章各疾患の栄養管理

10-17:リハビリテーション栄養ゴール設定[rehabilitation nutrition goal setting]

リハビリテーション栄養ゴール設定[rehabilitation nutrition goal setting]
 リハ栄養ゴール設定では,仮説思考でリハや栄養管理のSMART(Specific:具体的,Measurable:測定可能,Achievable:達成可能,Relevant:重要・切実,Time-bound:期間が明記)なゴール設定を行う.例えば,栄養改善というゴールは,今後の方向性は示しているがSMARTなゴールではない.一方,1カ月後に体重2 kg増加というゴールは,体重という具体的な項目(S),かつ測定可能な項目(M),1カ月で2 kgの体重増加であれば達成可能(A),体重増加は低体重の場合には重要(R),1カ月という期間を明記(T)より,比較的SMARTなゴールといえる.栄養のゴール設定は,全身状態や低栄養の有無・原因・程度によって,改善,維持,悪化軽減の方向性が決まる.1カ月後に体重2 kg増加というゴールが決まれば,リハ栄養ケアプランで,1日エネルギー必要量=1日エネルギー消費量+1日エネルギー蓄積量500 kcalという攻めの栄養管理を立案できる.栄養のゴール設定がないと,1日エネルギー必要量=1日エネルギー消費量としがちである.

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