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キーワードでわかる臨床栄養

第10章各疾患の栄養管理

10-16:がんと炎症性サイトカイン[proinflammatory cytokine]

がんと炎症性サイトカイン[proinflammatory cytokine]
 がん悪液質において最も重要な役割を果たす物質は炎症性サイトカインであり,その中心はtumor necrosis factorα(TNF-α),インターロイキン1(IL-1),インターロイキン6(IL-6)である.これらのサイトカインが腫瘍細胞から分泌されることは実験的にわかっているが,がん患者の生体内での炎症性サイトカインは,腫瘍が主に分泌するのではなく,むしろ宿主側の免疫細胞より多く分泌される.この高サイトカイン状態は腫瘍切除後にも数年にわたって継続することも報告されている(参考文献10-16-15).

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