第10章各疾患の栄養管理
10-16:がんと炎症性サイトカイン[proinflammatory cytokine]
■がんと炎症性サイトカイン[proinflammatory cytokine]
がん悪液質において最も重要な役割を果たす物質は炎症性サイトカインであり,その中心はtumor necrosis factorα(TNF-α),インターロイキン1(IL-1),インターロイキン6(IL-6)である.これらのサイトカインが腫瘍細胞から分泌されることは実験的にわかっているが,がん患者の生体内での炎症性サイトカインは,腫瘍が主に分泌するのではなく,むしろ宿主側の免疫細胞より多く分泌される.この高サイトカイン状態は腫瘍切除後にも数年にわたって継続することも報告されている(参考文献10-16-15).
- 関連キーワード
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- [1] 炎症をコントロールする栄養[immune control nutrition]
- [2] 腸管内バクテリアルトランスロケーション,エンドトキシントランスロケーション[intestinal bacterial/ endotoxin translocation]
- [3] がん悪液質[cancer cachexia]
- [4] がんと炎症性サイトカイン[proinflammatory cytokine]
- [5] LPM, PIF[lipid mobilizing factor, proteolysis-inducing factor]
- [6] 食欲不振[cancer induced appetite loss]
- [7] がん患者の代謝[metabolic status of cancer patients]
- [8] がん悪液質の治療[therapeutic approach for cancer cachexia]
- [9] 発がんと脂肪酸[fatty acid and carcinogenesis]
- [10] 化学療法による副作用[side effects from chemotherapy]
- [11] 放射線療法による副作用[side effects from radiotherapy]
- [12] 術後の後遺症[after effects]
- [13] がん治療による悪心・嘔吐[nausea/vomiting]
- [14] がん治療による味覚変化・嗅覚変化[change of gustation and olfaction]
- [15] がん治療による口内炎[stomatitis]
【各章目次】
- 第1章:栄養障害と栄養療法
- 第2章:栄養素とその代謝
- 第3章:侵襲に対する生体反応
- 第4章:栄養と免疫,および生体防御機構
- 第5章:栄養状態の評価
- 第6章:栄養療法の実践
- 第7章:経口栄養療法
- 第8章:経腸栄養法
- 第9章:静脈栄養法
- 第10章:各疾患の栄養管理
- 第11章:高齢者の栄養管理
- 第12章:在宅栄養管理
- 付録
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