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キーワードでわかる臨床栄養

第10章各疾患の栄養管理

10-15:COPDの全身への影響[systemic effects]

COPDの全身への影響[systemic effects]
 COPDは長期の喫煙歴がある中・高年者に発症するため,喫煙や加齢に伴う併存症が多くみられる.また,COPD自体が肺以外にも全身性の影響(systemic effects)をもたらして併存症を誘発すると考えられることから,COPDは全身性疾患として捉えられている.COPDの併存症として,栄養障害,骨格筋機能障害,心・血管疾患,骨粗鬆症,不安・抑うつ,メタボリックシンドローム・糖尿病,胃食道逆流症(gastroesophageal reflux disease:GERD),睡眠時無呼吸症候群(sleep apnea syndrome:SAS)などがあげられる(表1)注).COPDの併存症はQOLや予後に影響を及ぼすことから,併存症を含めた包括的な重症度の評価と管理を行う必要がある(参考文献10-15-2).
注:権利関係の都合により表1は不掲載となります.書籍にてご参照ください.

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