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キーワードでわかる臨床栄養

第3章侵襲に対する生体反応

3-2:炎症性サイトカイン[inflammatory cytokine]

炎症性サイトカイン[inflammatory cytokine]
 主な炎症性サイトカインとして,前述のTNF-α,IL-1,IL-6があげられるが,このほかに,IFN-γ,IL-8,IL-12,IL-18がある.IFN-γは,細菌抗原やIL-12,IL-18などによって活性化されたヘルパーT細胞から産生され,抗ウイルス作用を高め,マクロファージを活性化する.IL-8は好中球の強力な遊走活性を有するケモカインである.TNF-αやIL-1と異なり血行動態の不安定を招くことはない.IL-12は,単球,マクロファージ,好中球,樹状細胞などから産生され,炎症性・抗炎症性サイトカインの産生を高める.細胞性免疫を高め,Th1細胞への分化を促進する.IL-18は,活性化されたマクロファージから産生され,IFN-γの産生を高める.細胞性免疫に加え液性免疫の増強効果を有する.

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