2015年02月20日
「食べる時間がかかる」、「むせて飲み込めない」...
しかし嚥下食「知っている」23%、「利用経験」11%に留まる
~"誤嚥性肺炎"の予防について誤った認識も~
主に病院・福祉施設向けの栄養・嚥下補助食品を開発・製造・販売するニュートリー株式会社(本社:三重県四日市、代表取締役社長 川口 晋、以下ニュートリー)は、株式会社ソーシャルサービス(本社:東京都千代田区霞が関、代表取締役社長 白形 知津江、以下ソーシャルサービス)と共同でソーシャルサービスが運営するシニアを中心とした会員組織にて、「介護食」及び「嚥下食」に関する調査を実施しました。
【総括】
「誤嚥性肺炎」の予防法、「嚥下食」に関する正しい理解は未だ浸透せず。
嚥下食の認知度に関する質問では、調査対象全体で「知っている」と答えたのが23%でした。「何となく聞いたことがある」との回答が32%あるものの、嚥下食について正しく理解している方が回答者のおよそ4分の1で、嚥下食についての認知が低いことが伺えます。また、嚥下障害が原因で起こる「誤嚥性肺炎」※1の予防法を聞く自由回答の設問では「食べ物を小さく刻んで食べさせる」など、予防法について正しく理解されていない現状もわかりました。誤嚥性肺炎の予防策として、「嚥下食」など、嚥下機能にあわせた食事の提供が効果的です。今回の調査結果を踏まえ、ニュートリーでは、「嚥下食」や「誤嚥性肺炎」に関して、皆様に適切な情報を提供するよう取り組んでまいります。
【アンケートの主な結果】
●およそ半分の回答者が嚥下食を「知らない」。嚥下食の利用経験者は1割。
嚥下食の認知度に関する質問では、調査対象全体で「知っている」と答えたのが23%で、嚥下食について正しく理解している方が回答者のおよそ4 分の1であることがわかりました。「何となく聞いたことがある」が32%であったものの、44%の方が「知らない」と回答しました。嚥下食の利用経験に関する質問では、「嚥下食を利用したことがある」と答えたのは11%でした。特に介護経験者の多い50 代~70 代女性による回答が多く見られました。
●81%が「誤嚥性肺炎」を耳にしたことがあるが、正しい予防策については認知されていない部分も。
「誤嚥性肺炎という病気を知っていますか?」と言う質問に対して、55%が「知っている」、26%が「何となく聞いたことがある」との結果となりました。介護経験を通じた食事の悩みも大きい中、高齢者にとって死につながる「誤嚥性肺炎」の認知や関心が高い結果が伺えます。また「誤嚥性肺炎をどうしたら予防できるか」の質問には、「とろみをつけ、流動性を高める」「ゆっくりと食べさせる」等の正しい予防法の回答もありましたが、「食べ物を小さく刻む」といった、噛む(咀嚼)機能の低下した方に対する食形態の回答が多く寄せられ、飲み込む(嚥下)機能の低下に関して、正しく理解がされていないことが伺えます。 きざみ食は嚥下障害者にとっては飲み込みにくく、細かく刻まれた食材が誤って気管に入り、誤嚥性肺炎を起こす危険性があります。
●食事で大変と感じるのは、「食べる時間がかかる」、「なかなか食べない」、「むせて飲み込めない」こと。
「介護の中で何が大変か?」と言う質問に対して、1 位「排便」、2 位「食事」、3 位「入浴」と回答しています。中でも、食事において大変と感じる要因は「食べる時間がかかる」がトップで、次いで「なかなか食べない」、「むせて飲み込めない」という回答になりました。「なかなか食べない」、「むせて飲み込めない」といった状態が、「食べる時間がかかる」という結果にも繋がっていると考えられます。
●回答者の約半数が「介護経験あり」
「あなたは介護経験がありますか?」という質問に対して、「現在介護中」が調査対象全体の16%で、「過去に介護していた」が31%で、約半数が「介護経験あり」と回答しています。年齢別に見ると、60 代女性では71%、70 代女性では62%が介護中や介護経験者という結果となりました。
※1 厚生労働省の発表では、日本では肺炎で亡くなる人が年間12 万人を超え、死因別統計でも2011 年に脳血管病を抜いて、「がん」、「心臓病」に次ぐ第3 位となりました。高齢者の肺炎を引き起こす主な原因として、嚥下障害が原因で起こる「誤嚥性肺炎」が挙げられ、高齢者にとって肺炎は死につながる病気です。
【情報提供】
調査結果サマリーを「シニアレポートファイル便」として公開しました。どなたでも無料で閲覧が可能ですので、シニアマーケティングを展開する上でのファクト抽出データとして活用頂ければ幸いです。以下のホームページから、メールアドレス等の必要事項をお送り頂ければ、折り返しメールにて結果ファイルを無料でお送りします。調査結果ダウンロードページ
◆嚥下のメカニズムについて解説した動画をYouTube にて公開しています。
嚥下障害と嚥下食について、わかりやすく解説しています。YouTube ニュートリーチャンネル
【嚥下とは?嚥下食とは?】
「嚥下」とは、「ごっくんと飲み下すこと」。普段、食事の際に反射的に「嚥下」を行い、食べ物を食道へと送り込んでいますが、加齢や疾患により、この反射(嚥下反射)がうまくできなくなり、
むせたり、気管に入ってしまったりすることがあります(=誤嚥ごえん)。「嚥下障害」は、窒息・誤嚥・肺炎、低栄養・脱水症状等の苦痛をもたらすといわれています。その改善に有効な手段が、科学的な基準に基づく飲み込みに適した「嚥下食」です。
【調査概要】
・調査内容:「介護食」に関する調査
・調査目的:「介護食」「嚥下食」に対する意識・認知度など実態の把握
・調査方法:インターネット調査(ポスタルくらぶWEB サイト)
・調査時期:2014 年12 月1 日~1 月7 日
・調査対象:全国に在住する20 代以上の男性・女性
・回収方法:男女半数ずつのシニアパネルに対してメール案内、自由回答にて回収
・回答総数:663 名
・調査主体:株式会社ソーシャルサービス(協力:ニュートリー株式会社)
【備考】
■ニュートリー株式会社について
ニュートリー株式会社は、主に病院・福祉施設向けの栄養・嚥下補助食品を開発・製造・販売する食品メーカーです。消費者庁より「えん下困難者用食品」許可基準Ⅰの表示許可を受けた製品「アイソトニックゼリー(水がわりに飲めるゼリー)」、「プロッカZn」、「ブイ・クレスカップゼリー」等が嚥下サポートの代表製品です。
詳しい情報につきましては、ニュートリーのホームページをご覧ください。
■株式会社ソーシャルサービスについて
株式会社ソーシャルサービスは、先の全国約500 万人のシニアを中心とした会員組織に向けて、【お得な情報・お悩み解決・生きがい応援】を提供するサービスを実施しています。またシニア向け広告事業、シニアマーケティングコンサルティング事業と、シニアを知り尽くした専門集団・プロフェッショナルとして、様々な企業様に対して、ユニークな価値を提供しています。
詳しい情報につきましては、ソーシャルサービスのホームページをご覧ください。
しかし嚥下食「知っている」23%、「利用経験」11%に留まる
~"誤嚥性肺炎"の予防について誤った認識も~
主に病院・福祉施設向けの栄養・嚥下補助食品を開発・製造・販売するニュートリー株式会社(本社:三重県四日市、代表取締役社長 川口 晋、以下ニュートリー)は、株式会社ソーシャルサービス(本社:東京都千代田区霞が関、代表取締役社長 白形 知津江、以下ソーシャルサービス)と共同でソーシャルサービスが運営するシニアを中心とした会員組織にて、「介護食」及び「嚥下食」に関する調査を実施しました。
【総括】
「誤嚥性肺炎」の予防法、「嚥下食」に関する正しい理解は未だ浸透せず。
嚥下食の認知度に関する質問では、調査対象全体で「知っている」と答えたのが23%でした。「何となく聞いたことがある」との回答が32%あるものの、嚥下食について正しく理解している方が回答者のおよそ4分の1で、嚥下食についての認知が低いことが伺えます。また、嚥下障害が原因で起こる「誤嚥性肺炎」※1の予防法を聞く自由回答の設問では「食べ物を小さく刻んで食べさせる」など、予防法について正しく理解されていない現状もわかりました。誤嚥性肺炎の予防策として、「嚥下食」など、嚥下機能にあわせた食事の提供が効果的です。今回の調査結果を踏まえ、ニュートリーでは、「嚥下食」や「誤嚥性肺炎」に関して、皆様に適切な情報を提供するよう取り組んでまいります。
【アンケートの主な結果】
●およそ半分の回答者が嚥下食を「知らない」。嚥下食の利用経験者は1割。
嚥下食の認知度に関する質問では、調査対象全体で「知っている」と答えたのが23%で、嚥下食について正しく理解している方が回答者のおよそ4 分の1であることがわかりました。「何となく聞いたことがある」が32%であったものの、44%の方が「知らない」と回答しました。嚥下食の利用経験に関する質問では、「嚥下食を利用したことがある」と答えたのは11%でした。特に介護経験者の多い50 代~70 代女性による回答が多く見られました。
●81%が「誤嚥性肺炎」を耳にしたことがあるが、正しい予防策については認知されていない部分も。
「誤嚥性肺炎という病気を知っていますか?」と言う質問に対して、55%が「知っている」、26%が「何となく聞いたことがある」との結果となりました。介護経験を通じた食事の悩みも大きい中、高齢者にとって死につながる「誤嚥性肺炎」の認知や関心が高い結果が伺えます。また「誤嚥性肺炎をどうしたら予防できるか」の質問には、「とろみをつけ、流動性を高める」「ゆっくりと食べさせる」等の正しい予防法の回答もありましたが、「食べ物を小さく刻む」といった、噛む(咀嚼)機能の低下した方に対する食形態の回答が多く寄せられ、飲み込む(嚥下)機能の低下に関して、正しく理解がされていないことが伺えます。 きざみ食は嚥下障害者にとっては飲み込みにくく、細かく刻まれた食材が誤って気管に入り、誤嚥性肺炎を起こす危険性があります。
●食事で大変と感じるのは、「食べる時間がかかる」、「なかなか食べない」、「むせて飲み込めない」こと。
「介護の中で何が大変か?」と言う質問に対して、1 位「排便」、2 位「食事」、3 位「入浴」と回答しています。中でも、食事において大変と感じる要因は「食べる時間がかかる」がトップで、次いで「なかなか食べない」、「むせて飲み込めない」という回答になりました。「なかなか食べない」、「むせて飲み込めない」といった状態が、「食べる時間がかかる」という結果にも繋がっていると考えられます。
●回答者の約半数が「介護経験あり」
「あなたは介護経験がありますか?」という質問に対して、「現在介護中」が調査対象全体の16%で、「過去に介護していた」が31%で、約半数が「介護経験あり」と回答しています。年齢別に見ると、60 代女性では71%、70 代女性では62%が介護中や介護経験者という結果となりました。
※1 厚生労働省の発表では、日本では肺炎で亡くなる人が年間12 万人を超え、死因別統計でも2011 年に脳血管病を抜いて、「がん」、「心臓病」に次ぐ第3 位となりました。高齢者の肺炎を引き起こす主な原因として、嚥下障害が原因で起こる「誤嚥性肺炎」が挙げられ、高齢者にとって肺炎は死につながる病気です。
【情報提供】
調査結果サマリーを「シニアレポートファイル便」として公開しました。どなたでも無料で閲覧が可能ですので、シニアマーケティングを展開する上でのファクト抽出データとして活用頂ければ幸いです。以下のホームページから、メールアドレス等の必要事項をお送り頂ければ、折り返しメールにて結果ファイルを無料でお送りします。調査結果ダウンロードページ
◆嚥下のメカニズムについて解説した動画をYouTube にて公開しています。
嚥下障害と嚥下食について、わかりやすく解説しています。YouTube ニュートリーチャンネル
【嚥下とは?嚥下食とは?】
「嚥下」とは、「ごっくんと飲み下すこと」。普段、食事の際に反射的に「嚥下」を行い、食べ物を食道へと送り込んでいますが、加齢や疾患により、この反射(嚥下反射)がうまくできなくなり、
むせたり、気管に入ってしまったりすることがあります(=誤嚥ごえん)。「嚥下障害」は、窒息・誤嚥・肺炎、低栄養・脱水症状等の苦痛をもたらすといわれています。その改善に有効な手段が、科学的な基準に基づく飲み込みに適した「嚥下食」です。
【調査概要】
・調査内容:「介護食」に関する調査
・調査目的:「介護食」「嚥下食」に対する意識・認知度など実態の把握
・調査方法:インターネット調査(ポスタルくらぶWEB サイト)
・調査時期:2014 年12 月1 日~1 月7 日
・調査対象:全国に在住する20 代以上の男性・女性
・回収方法:男女半数ずつのシニアパネルに対してメール案内、自由回答にて回収
・回答総数:663 名
・調査主体:株式会社ソーシャルサービス(協力:ニュートリー株式会社)
【備考】
■ニュートリー株式会社について
ニュートリー株式会社は、主に病院・福祉施設向けの栄養・嚥下補助食品を開発・製造・販売する食品メーカーです。消費者庁より「えん下困難者用食品」許可基準Ⅰの表示許可を受けた製品「アイソトニックゼリー(水がわりに飲めるゼリー)」、「プロッカZn」、「ブイ・クレスカップゼリー」等が嚥下サポートの代表製品です。
詳しい情報につきましては、ニュートリーのホームページをご覧ください。
■株式会社ソーシャルサービスについて
株式会社ソーシャルサービスは、先の全国約500 万人のシニアを中心とした会員組織に向けて、【お得な情報・お悩み解決・生きがい応援】を提供するサービスを実施しています。またシニア向け広告事業、シニアマーケティングコンサルティング事業と、シニアを知り尽くした専門集団・プロフェッショナルとして、様々な企業様に対して、ユニークな価値を提供しています。
詳しい情報につきましては、ソーシャルサービスのホームページをご覧ください。